オムロンヘルスケアは、国際高血圧学会が5月17日の世界高血圧デーにあわせて実施する血圧測定啓発キャンペーン“May Measurement Month”(MMM)に協賛する。
今回は、AIを活用した次世代アルゴリズム”Intellisense AFib”で血圧測定時に心房細動の可能性を検出する血圧計や、血圧と一緒に心電図を記録できる心電計付き上腕式血圧計を約4000台寄贈する。
今年のMMMは、5月1日から7月31日まで開催される。血圧測定の体験会や、食事療法や血圧管理に関するアドバイスも提供する。さらに、血圧測定や心電図記録による心房細動のリスクチェックも行う。心房細動とは不整脈の一種であり、心原性脳塞栓症という脳梗塞の要因といわれている。高血圧患者は通常の人と比べて心房細動の発症率が約3倍高いことが確認されている。オムロンヘルスケアは、MMMに心房細動の可能性を検出する血圧計を寄贈することで、高血圧患者に心房細動やそのリスクに関する認知を高める機会を提供する。
2017年から始まったMMMは、世界高血圧学会がグローバルで実施する高血圧などの循環器疾患や血圧測定の重要性を啓発するキャンペーンだ。同社は、MMM設立当初からこの活動に参画しており、グローバルで累計約3万台の血圧計を寄贈して世界約100ヵ国の血圧測定を支援してきた。
血圧は、気温や湿度などの測定環境や、ストレスなどの影響を受けて常に変動している。そのため、医療機関で測定した血圧値に加えて、家庭で測定した血圧値を継続的に確認することが重要である。世界では、毎年1000万人以上の人が高血圧起因の疾病で死亡しているといわれている。
また、日本の約4割の高血圧患者が、自分が高血圧である認識がない、または認識していても治療を受けていないというデータもある。高血圧を放置すれば脳梗塞や心不全など命に関わる脳・心血管疾患を発症するリスクが高まる。
一方で、高血圧は早期発見と適正な管理により重症化を防げるといわれている。脳・心血管疾患の予防には、家庭での血圧測定で自分の血圧値を詳しく知ることが重要である。
