抗悪性腫瘍剤「タルセバ」 日本における事業をチェプラファームに譲渡 中外製薬

中外製薬は14日、ロシュより導入し、日本における製造販売承認を有する抗悪性腫瘍剤「タルセバ」について、同製品の日本における事業をチェプラファームに譲渡すると発表した。
 中外製薬は、2007年より日本国内におけるタルセバ錠の販売ならびに情報提供活動を実施してきた。今回、同製品ライフサイクルの成熟に伴い、今後の国内マーケティングについて改めて中外製薬、ロシュ、チェプラファームグループの3社で協議。
 その結果、製造販売承認および特許、商標等の知的財産権を含む、日本国内における本製品に関する資産をチェプラファームに譲渡し、以後同社の単独販売とすることが望ましいと判断し、譲渡契約の締結に至ったもの。
 現在、チェプラファームと中外製薬は、譲渡に向けて必要な行政・法令上の手続きを進めている。製造販売承認の承継は2025年4月1日、販売移管は2025年6月中を目途に両社で調整を行う予定で、以降はチェプラファームが単独で販売および情報提供活動を行う。チェプラファームと中外製薬は、今後も同製品の安定供給と円滑な製造販売承認の承継に向けて協働していく。

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