長野県立こども病院と長野県の拡大新生児スクリーニング検査で契約締結 アンジェス

 アンジェスは24日、アンジェスクリニカルリサーチラボラトリー(ACRL)と長野県立こども病院において、拡大新生児スクリーニング検査の受託を2025年1月より開始する契約を締結したと発表した。
 ACRLは、希少遺伝性疾患検査を主目的とした衛生検査所で、今回、有償で希望者に実施する早期診断・早期治療が極めて有効な希少遺伝性疾患10疾患の拡大新生児スクリーニング検査に関してこども病院から受託する契約を締結したもの。
 こども病院は長野県内の医療機関で実施している先天性代謝異常等の25疾患を対象とした新生児マススクリーニング検査を担っており、この検査をすべての新生児に対し公費で実施している。
 また、2022年10月より脊髄性筋萎縮症と原発性免疫不全症のスクリーニングも実施しており、本年10月からはこの検査も公費で賄われている。今回の契約締結により、これら検査に含まれない10疾患に対する検査についても有償で受診することが可能となる。
 ACRLは、2021年より希少疾患の医療と研究を推進する会(CReARID)が主に首都圏で提供する拡大新生児スクリーニング(オプショナルスクリーニング)を受託してきたが、本年より、埼玉県、群馬県、沖縄県などの自治体(またはその関連団体)から直接受託をしており、今回、長野県(こども病院)からも受託することになった。
 アンジェスでは今後も、企業理念である「治療法がない疾病分野や難病、希少疾患などを対象にした革新的な遺伝子医薬の開発・実用化を通じて、人々の健康と希望にあふれた暮らしの実現に貢献する」に従い、同検査事業によって少しでも多くの人が希少疾患の早期発見、早期治療できる社会を目指していく。
 なお、同契約締結による検査事業の収益は、今後発表する2024年12月期決算短信において、2025年12月期の計画に織り込む。

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