メディパルホールディングスは6日、ジェイ・ウィル・パートナーズ(JWP)が運営管理するファンドが設立したジェイ・ケイ・アイによる武田テバファーマの全株式取得に関して、ジェイ・ケイ・アイに対して直接又は間接に出資すると発表した。なお、同社から買主への出資割合は 20%となる予定だ。
同社は、JWPが管理・運営するファンドと共に、これまで後発医薬品メーカーである日医工(本社:富山県富山市)、および共和薬品(本社:大阪市北区)への出資を実施しており、出資先において品質システムの継続的な改善を推進。加えて、計画生産等の取り組みを通じて、安定的かつ効率的に後発医薬品を提供するための生産流通モデルを構築してきた。
こうした中、今回、主に長期収載品および後発医薬品の開発・製造・販売を事業とする武田テバへの同件出資の検討を進めてきた。後発医薬品業界においては、一つの品目を複数の後発医薬品メーカーが製造販売しており、また、少量多品目の生産構造に課題があり、業界再編を後押しする機運が高まっている。メディパルホールディングスでは、今回の出資を通じて、これまでの出資先との取り組みをさらに前進させ、必要な患者に品質の確保された後発医薬品を安定的に届けられる体制のさらなる発展を目指す。