塩野義製薬と抗体誘導ペプチドのワクチンアジュバントに関する共同研究開始 ファンペップ

 ファンペップは11日、ワクチン開発に強みを持つ塩野義製薬と抗体誘導ペプチドワクチンアジュバントに関する共同研究開始したと発表した。
 アジュバントは、ラテン語の「adjuvare」(「助ける」という意味)を語源とし、ワクチンと一緒に投与してワクチンを接種された際の効果を高めるために使用される物質だ。
 抗体誘導ペプチドは、患者様の体内で標的タンパク質に対する抗体産生を誘導することにより治療効果を期待するペプチド治療ワクチンである。ファンペップは、機能性ペプチド「AJP001」を強みとする抗体誘導ペプチドの創薬プラットフォーム技術を活用して様々な標的タンパク質に対する抗体誘導ペプチドの候補化合物を創出することにより研究開発パイプラインの強化を図っている。
 また、候補化合物の創出と並行して、アジュバント技術を含めて強力な抗体産生を誘導する様々な次世代製剤技術の研究にも取り組んでいる。
 同共同研究は、塩野義製薬のワクチン開発とアジュバント技術のノウハウを活かして、有効性、安全性及び利便性に優れた抗体誘導ペプチドの新規アジュバントを探索することを目的とし、主に塩野義製薬が新規アジュバントの製剤検討を行い、ファンペップは動物試験での薬効評価及び安全性評価を行う予定である。
 なお、ファンペップは、同共同研究の担当業務に関する費用を負担するが、2024年12月期の研究開発費予測値に変更はない。

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