契約一時金計上で2024年12月期連結業績予想を上方修正
アンジェスは14日、同社子会社のEmendoBio社が開発したゲノム編集のためのOMNIヌクレアーゼOMNI-A4の非独占的使用権について、EmendoBio社とスウェーデンのAnocca社がライセンス契約を締結したと発表した。
また、これに伴う契約一時金計上で2024年12月期連結業績予想を上方修正した。
今回の契約により、EmendoBio社は、ゲノム編集における課題である「オフターゲット効果」を回避できる独自のOMNIA4ヌクレアーゼの非独占的使用権をAnocca社に供与する。
Anocca社は、EmendoBio社が独自に開発したOMNI-A4ヌクレアーゼを使用し、固形がんにおける細胞の増殖にかかわる KRAS タンパク質の変異を標的としたTCR-T細胞療法の開発を進める。
同契約は、非独占的ライセンス契約であり、EmendoBio社としては今後のライセンス活動に自由度を確保する一方、契約一時金、開発マイルストーン等の収益が見込まれ、契約一時金として約72.5億円、開発マイルストーンとの総額は最大で約145 億円となる可能性がある。さらに、製品が販売された場合にはロイヤリティを受け取る見込みがある。
アンジェスでは、同契約に伴い当第2四半期において契約一時金が計上されるため、2024年12月期(2024 年1月1日~2024年12月31日)の連結業績予想を次の通り修正する(カッコ内は増減額)。
売上高6億円(7000万円増)、営業利益△84億5000万円(5000万円改善)、経常利益△84億5000万円(5000万円改善)、親会社株主に帰属する当期純利益△86億5000万円(5000万円改善)、1株当たり当期純利益△43.58円(0.26円改善)。