小野薬品は27日、2019年に策定した中長期環境ビジョン「Environment Challenging Ono Vision 2050(ECO VISION 2050)」の目標の見直しを行い、新たな中長期環境目標を設定したと発表した。
今回の環境目標設定は、世界が抱えるさまざまな環境課題にこれまで以上に真摯に向きあい、持続可能な社会の実現に向けて挑戦を続けることを目的としたもの。
同社は、2019年に「ECO VISION 2050」の実現に向けて「脱炭素社会の実現」、「水循環社会の実現」および「資源循環社会の実現」の3つを重点項目と定め、温室効果ガス、水、資源循環についての具体的な中長期目標を策定した。
今回、その取り組みを加速するために目標の見直しを行い、次の新たな中長期環境目標を設定した。
・ 脱炭素社会の実現
自社(Scope 1+2)の温室効果ガス(Greenhouse Gas)排出量ゼロの達成年度を2050年から2035年に前倒した。また、自社のカーボンニュートラルを2025年度までに達成するという目標を新たに設定した。カーボンニュートラルは、カーボンオフセットでの相殺による排出量実質ゼロを指す。
◆ 水循環社会の実現
・2030年度の水使用量の増加率を売上成長率以下にする<2017年度比>。(対象:自社事業所)
・水質汚染リスク管理および取引先のリスク管理の強化に取り組む。
◆資源循環社会の実現
・2030年度までに全不要物の再資源化率を80%以上とする。(対象:自社工場・研究所、物流センター)
・2030年度までに当社製造販売品目の個装箱に使用される紙の100%を環境配慮素材とする。
新たな中長期環境目標の詳細に関しては、同社ウェブサイトの サステナビリティで閲覧できる。
小野薬品は、引き続き革新的な医薬品の創製によって社会に貢献するとともに、事業活動の全分野において環境に配慮した活動を推進していく。