MSDは、2022年度第3四半期の決算を発表した。同四半期のハイライトは、次の通り。
◆2022年度第3四半期は、主要な成長ドライバーにおける持続的な力強い事業進展とパイプラインに対する投資と進展を反映
◆2022年度第3四半期の全世界売上高は、前年同期比14%増の150億ドル。ラゲブリオの売上高は4億3600万ドル。ラゲブリオの売上を除き10%増の成長。ラゲブリオの売上および為替の影響を除き14%増の成長。売上高成長はCOVID-19からの回復によりプラス影響を受ける
・キイトルーダの売上高は、20%の成長で54億ドル(為替の影響を除き26%増)。
なお、キイトルーダは、日本で新たに4つの承認を取得し、現在、11種類のがんに加えて、高頻度マイクロサテライト不安定性(microsatellite instability-high: MSI-High)および腫瘍遺伝子変異量高値(tumor mutational burden-high: TMB-High)の固形がんを対象に、23種類の治療法の承認を日本で取得している。
・ガーダシルおよびガーダシル9の売上高は、15%の成長で23億ドル(為替の影響を除き20%増)
◆2022年度第3四半期のGAAPベースのEPSは1.28ドル(継続的事業活動に基づく)、non-GAAPベースでは1.85ドル。GAAP およびnon-GAAPベースのEPSは、モデルナ社、Orna社およびオリオン社との提携およびライセンス契約に関連する負担費用0.22ドルを含む
◆sotaterceptの安全性および有効性を評価するピボタル第3相STELLAR試験の良好なトップラインデータを発表
◆2022年業績見通し(継続的事業活動に基づく)
・2022年度通期の全世界売上高を585億ドル~590億ドルに上方修正(通期の予測売上高成長20%~21%を反映。LAGEVRIOの売上を除き約12%増の成長。業績見通しには、為替のマイナス影響約4%を含む)
・2022年度通期のGAAPベースのEPSレンジを5.68ドル~5.73ドルに下方修正
・2022年度通期のnon-GAAPベースのEPSレンジを7.32ドル~7.37ドルに上方修正(為替のマイナス影響約4%を含む)