塩野義製薬は8日、米国政府とセフィデロコルの米国内製剤製造設備の立ち上げ、調達支援等に関する契約を締結したと発表した。
同契約は、塩野義製薬の米国グループ会社であるShionogi Incが米国保健福祉省の一部門である生物医学先端研究開発局(BARDA)の「Project BioShield1」を通じて行ったもの。
同約にもとづき、塩野義製薬グループは、米国政府より、初期段階で1億1900ドル(約764億円)の資金拠出を受ける。さらに、複数年にわたるオプションを含めると、資金拠出総額は最大4億8200万ドル(約764億円)に達する可能性がある。
BARDAの「Project BioShield」は、化学・生物・放射線・核(CBRN)脅威に対する有効な医療対策の研究開発・調達・供給を加速することを目的としている。
同プロジェクトは、米国保健福祉省・戦略的準備対応局・BARDAより、契約番号75A50126C00004のもと、連邦資金により一部または全額が提供されている。
セフィデロコルは、米国において米国FDAより、グラム陰性菌による院内肺炎(HABP)、人工呼吸器関連肺炎(VABP)、および複雑性尿路感染症の治療薬として承認されている。米国政府は、同契約にもとづく塩野義製薬グループへの資金拠出を通じて、難治性グラム陰性菌感染症および国家的脅威となり得る病原菌に対する重要な医療対策の強化、セフィデロコルの米国内での製造能力・供給体制の強化を図る。同契約にもとづき、塩野義製薬は次の取り組みを推進する。
◆セフィデロコルの米国内製剤製造設備の立ち上げ(サプライチェーン体制強化への貢献)
◆セフィデロコルの調達支援
◆Burkholderia pseudomallei, Yersinia pestisを含む優先度の高い国家的脅威となり得る病原菌に対するセフィデロコルの開発を推進
◆FDAへの追加新薬承認申請を通じ、小児のHABP/VABP治療に対するセフィデロコルの適応拡大を推進
これらの取り組みにより、塩野義製薬が米国政府の支援を受けている既存の研究プログラムや、米国での事業拡大のさらなる強化が期待される。
