アラリス社とリンカー・ペイロードADC技術でライセンス契約 中外製薬

 中外製薬は10日、アラリス社(本社:スイス・チューリッヒ)と同社のリンカー・ペイロードADC技術AraLinQに関するライセンス契約を締結したと発表した。
 同契約締結は、2025年にアラリス社が発表した共同研究及びライセンスオプション契約(RCO契約)に基づいて中外製薬がオプション権を行使したもの。オプション権行使により、中外製薬が選定した一つの標的に対する新規の抗体薬物複合体(ADC:antibody-drug conjugate)創製のため、アラリス社独自のAraLinQリンカー・ペイロードプラットフォーム技術のライセンスを中外製薬が取得する。
 今回のオプション権の行使により、アラリス社は契約一時金を受け取り、さらに開発の進捗に応じたマイルストン収入、および将来の製品売上高に連動するロイヤルティ収入を得る可能性がある。
 RCO契約におけるすべてのオプション権が行使され、マイルストンが達成された場合、最大で約7億8000万ドル(約1204億円)の対価となる見込み。

◆奥田修中外製薬の代表取締役社長CEOのコメント
 アラリス社の革新的なAraLinQ技術は、複数の抗がん剤を一つの抗体に効率的に結合させることで、腫瘍選択的に治療効果を発揮することが期待されている。当社の強みである抗体エンジニアリング技術との融合により、より効果的で安全な革新的がん治療薬の創製を目指していく。

◆Dragan GrabulovskiアラリスCEOのコメント
 中外製薬が、有効性と忍容性を高めた次世代ADCの開発に向けて、当社のAraLinQ™技術のライセンスオプション権の行使を決定したことを大変嬉しく思う。これまでの共同研究を通じて達成された科学的進展を誇りに思うとともに、本プログラムが臨床段階へと進展することを楽しみにしている。

◆Filippo Mulinacciアラリス社最高事業責任者(CBO)のコメント
 中外製薬によるAraLinQ技術のライセンス取得の決定は、アラリス社にとって重要なマイルストンである。これは当社のチームが達成した科学的進展の信頼性をより高めるものであり、抗体に類似した薬物動態と卓越したリンカー安定性を持つ、高度に差別化されたマルチ・ペイロードADCの開発パートナーとしてのArarisの地位を強固にするものである。

タイトルとURLをコピーしました