2025年度第3四半期業績 ビバンセの後発品による影響縮小 武田薬品

 武田薬品の2025年度第3四半期累計業績(4~12月)は、売上収益3兆4112億円(前年同期比3.3%減)、営業利益4224億円(1.2%増)、当期利益2161億円(2.4%増)となった。 売上収益は、恒常為替レート(CER)ベースで対前年同期2.8%減、実勢レート(AER)ベースで前年同期3.3%減となった。ビバンセ(ADHD治療剤)の後発品による影響は縮小傾向を示した。
 第3四半期累計のCore営業利益はCERベース、AERベースともに前年同期3.4%減となった。
 第3四半期累計の財務ベースの営業利益はAERベースで前年同期+1.2%増加、事業構造再編費用の減少が無形資産の減損損失の影響を上回った。
 成長製品・新製品の増収幅とビバンセの減収幅のギャップは縮小し、事業運営の効率化の効果により、研究開発費を含む営業経費が対前年同期で削減された。 武田薬品は、営業経費の管理と為替のプラス影響を受け、通期業績予想を上方修正した。また、主にビバンセの後発品の影響を反映し、売上収益のマネジメントガイダンスを更新した。
 研究開発に関しては、長期的な成長に向けて、数十億ドル規模のピーク時売上ポテンシャルが期待される後期開発パイプラインを複数揃える状況にある。2025年に発表したP3試験の良好な結果に基づき、オベポレクストン(ナルコレプシー治療薬)および ルスフェリチド(真性多血症治療薬)については承認申請を提出し、ザソシチニブ(尋常性乾癬治療薬)も承認申請に向けて順調に進捗している。
 今後18ヵ月以内に上市を見込むこれらのパイプラインは、これまでの標準治療を再定義するとともに、患者の生活に変革をもたらし、同社を新たな成長局面へ推し進める可能性を秘めている。

◆古田未来乃武田薬品チーフ フィナンシャル オフィサーのコメント

 ビバンセの後発品による影響がある中で、当社は厳格なコスト管理と事業運営の効率化を徹底し、前回公表したCore 営業利益におけるマネジメントガイダンスを達成できる見込みである。
 2025年度は当社にとって、引き続き重要な年であり、すでに複数の治療薬候補の上市に向けた準備を進めている。これらを含めた複数のパイプラインを確実に上市に導くことで、患者さんに貢献できる医薬品を提供し、株主に対して長期的な価値を創出していく。

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