参天製薬は23日、小児および若年成人の重症春季カタル治療薬「Verkazia」(シクロスポリン点眼液[Ⅲ])について、中国で発売したと発表した。
これにより、参天製薬は、4歳以上の小児および若年成人の重症春季カタルの患者へ新たな治療選択肢を提供し、学業や日常生活など、全般的なQOL向上を目指す。
同剤は、Tリンパ球が生成するサイトカインを選択的に阻害し抗炎症作用を発現する防腐剤無添加の免疫抑制剤である。グローバルおよび中国のガイドラインや合意文書において、重症春季カタルの治療薬として、免疫抑制点眼剤が推奨されている。
臨床データによると、同剤は疾患の進行をコントロールし、角膜上皮の損傷を改善するほか、ステロイド依存性を軽減し自覚症状を緩和する効果的な治療選択肢であることが示された。
同剤は、現在、フランスやイギリスなど、11 カ国・地域で販売されている。
◆中島理恵参天製薬取締役チーフ オペレーティング オフィサーのコメント
今回のVerkazia発売により、重症春季カタルを原因とする小児の視覚障害に加え、心身に及ぼすその他の影響を緩和できるものと期待している。目の健康は医療にとどまらず、人の幸福や経済的、社会的発展にも影響する重要な問題である。
参天製薬は、眼科領域に特化したグローバルカンパニーとして最も困難かつ喫緊であり、重大な影響を及ぼす臨床問題にグローバルのリソースを投入して懸命に取り組み、「Happiness with Vision」の実現に向け、より多くの人々の目の健康の管理に引き続き注力していく。

