
大阪の「止めの祭り」神農祭が22・23日の両日、大阪道修町の少彦名神社(大阪道修町)で開催され、5万人超の参拝者が詰めかけた。
田辺三菱製薬「たなみん」や日本新薬「シンヤくん」などくすりのキャラクターが集合するゆるキャライベントや、「道修町たなみん寄席」、伝統工芸品「張り子の虎」に自由に絵付けをして、自分だけのオリジナルな張り子の虎を作る張り子の「虎ペイントイベント」などの試みも参拝者の注目を集めた。
また、医薬通信社が企画協力する神農祭道修町文化講演会は、本宮の23日、大阪薬業クラブに森下竜一大阪大学大学院医学系研究科寄附講座教授を講師に迎え「大阪・関西万博こぼれ話と未来医療」をテーマにYouTube撮りが行われた。講演は、後日、ノーカットで配信される。
今年は、塩野元三薬祖講講長(塩野義製薬名誉顧問)を筆頭に、森下雄司氏(森下仁丹社長)が祭典委員長、柴田仁氏(大幸薬品会長)が副祭典委員長を努めた。

22日の午前10時から薬祖講役員らが参加して開かれた神農祭宵宮祭では、修祓、祝詞奏上、お神楽奏上、玉櫛奉奠、撤饌などの神事が行われ、人々の健康や薬業界の発展が祈願された。

塩野元三薬祖講講長は、「10月には大阪・関西万博が大成功の内に幕を閉じた。大阪・関西万博のキーワードは‟健康”で、神農祭と共通するところが多く、関西経済発展にも大きき寄与した」と振り返った。さらに、「大阪には400年前からの歴史をルーツとする製薬企業がたくさんあり、大阪の強みであるライフサイエンスの世界最先端の研究機関が集積している」とした上で、「大阪・関西万博を契機に大阪の魅力が世界に発信されると共に、我々の研究成果や万博で展示された医療技術が社会実装化され次の時代に繋がって行くことを期待したい」とコメントした。
道修町通りも祭りの連日、たなみんやシンヤくん、正露丸くん(大幸薬品)など全ての“くすりのゆるキャラ”達が練り歩き、祭りを盛り上げた。



