サノフィは、世界各国で展開している治験情報提供サイト「SanofiStudies.com」を基に、国内情報に対応した新ページを公開した。同サイトは、患者やその家族、介護をしている人などすべてのサイト訪問者のために、公平なアクセスと適切な治験情報を提供するもの。 URLは、https://www.sanofistudies.com/jp/ja/
治験に関する情報格差は、依然として日本国内の課題となっている。「どこで情報を得られるのか分からない」、「自分が通院している医療機関で治験が実施されておらず、情報に触れる機会がなかった」、「自分が参加できる治験が見つけにくい」といった声が寄せられている。こうした情報へのアクセスの難しさは、治験参加の障壁となる。
その背景には、治験に関する情報が限られた医療機関や媒体を通じて提供されているという現状がある。
同サイトは、治験や新たな治療法を探している患者やその家族、介護者、さらには治験実施施設以外で該当疾患の患者を診察している医師・医療従事者を含むすべての人々が利用できるため、こうした社会課題解決の一助になるもとの期待される。
同サイトでは、疾患名やキーワード、エリアなどから現在参加募集中のサノフィの治験情報を検索できる。各試験情報のページでは、試験概要や参加方法の確認、近隣の試験実施施設の検索、詳細情報の問い合わせなどの機能を利用できる。
◆ドルミー・キム サノフィの研究開発部門長/医薬開発企画部長のコメント
サノフィでは、全部署がすべての意思決定において「患者さんとともに(Integrated Patient Engagement:IPE)」を基本方針としている。患者さんを思考の中心に置く、従来の「患者中心思考」からさらに一歩進み、患者コミュニティを対等なパートナーとし積極的に協働することで、患者さんの声から得たインサイトを製品のライフサイクル全体に取り入れている。日本の皆様の声にお応えし、治験の情報格差の解消に貢献できる本ページの公開を嬉しく思う。
この治験における情報格差の解消は、人種・民族、地域、社会経済的背景など、さまざまな要素に対する
治験参加者の多様性の確保にもつながる。また、新薬の開発は、患者さんや治験に参加してくださる人々のご協力が不可欠である。多くの方々に情報をお届けし、医薬品開発への参画機会を広げることは、日本の医療環境に新たな治療選択肢の迅速な提供にも繋がるものと期待している。

