住友ファーマは14日、肥満症を適応とする週1回皮下投与のGLP-1受容体作動薬「ウゴービ」について、ノボ ノルディスク ファーマと日本国内におけるプロモーション提携契約を締結したと発表した。
同剤は、ノボ ノルディスク ファーマが、2024年2月22日より日本国内で販売している。今回の契約に基づき、ノボ ノルディスク ファーマは製造販売承認の保持および製造・供給を担い、ノボ ノルディスク ファーマと住友ファーマが共同で、本年11月より医療機関への情報提供活動を行う。
ノボ ノルディスク ファーマは、「糖尿病で培った知識や経験を基に、変革を推進し深刻な慢性疾患を克服する」というパーパスの下、肥満症治療に取り組み、肥満症をもつ人の長期的な健康を支援している。住友ファーマは、複数の糖尿病治療薬の開発および情報提供活動に携わり、糖尿病領域において希望ある治療の選択肢を提供している。
ノボ ノルディスク ファーマと住友ファーマは、2 型糖尿病治療薬「オゼンピック」のプロモーション提携契約に基づき、2025年7月より共同で医療機関への情報提供を行っているが、今回、これまで両社が築いてきた強固な協力関係を基盤として、「ウゴービ」についてもプロモーション提携をすることで、肥満症治療への貢献を目指す。
◆キャスパー ブッカ マイルヴァン ノボ ノルディスク ファーマ 代表取締役社長のコメント
さまざまな治療領域の医師に豊富な情報提供の経験を持つ住友ファーマとの今回のウゴービのプロモーション提携合意を大変うれしく思う。
日本では約1600万人の人が命にかかわる合併症を引き起こす可能性のある肥満症とともに生きている。だが、現在、安全かつ有効な肥満症治療薬があるにもかかわらず、肥満症の診断と治療を受けている人は全体のごくわずかである。
本提携により、より多くの肥満症をもつ人に治療の機会を提供し、人々の生活の質の向上と健康寿命の延伸に貢献できることを期待している。
◆木村徹住友ファーマ 代表取締役社長のコメント
オゼンピックにつづく今回の提携を通じて、ノボ ノルディスク ファーマ社との協力関係がさらに強化されることを大変うれしく思う。両社の専門性とネットワークを結集し、肥満症をもつ人々により広くウゴービを提供することで、人々の健康で豊かな生活に貢献していく。