子どもの発育・発達を考慮した日本初の子ども向けの栄養評価手法開発 明治

 明治は、3~5歳の幼児および6~11歳の小児を対象とした栄養プロファイリングシステム(Nutritional Profiling System、NPS)である「幼児向けMeiji NPS」と「小児向けMeiji NPS」を日本で初めて開発した。
 同研究の成果は、6月17日に国際学術誌 Frontiers in Nutritionに掲載された。
 幼児と小児にとって大切な発育・発達には、適切な栄養の摂取が重要だ。こうした中、発育・発達に必要となる栄養を考慮した、3~5歳を対象とした「幼児向けMeiji NPS」と6~11歳を対象とした「小児向けMeiji NPS」を開発したもの。また、同研究では、幼児・小児向けMeiji NPSの科学的検証も行い、その妥当性を確認している。

図. Meiji NPSの対象と健康課題

 食に関連する健康課題に対して、その具体的な解決策の一つとして注目されているのがNPSだ。NPSは、食品に含まれる栄養成分や食素材の量をもとに、その栄養価値を科学的に評価する手法である。
 Meiji NPSは、同社の栄養に対する考え方を明文化した「明治栄養ステートメント」に沿って、国や地域、ライフステージの違いを重視し、日本の食文化と食習慣に合わせて設計された当社独自の栄養評価手法である。
 2024年には、生活習慣病と若年女性のやせに着目した成人向けMeiji NPSと、フレイルに着目した高齢者向けMeiji NPSを開発している。
 同社では、健康課題は、ライフステージにより異なるため、成人向けと高齢者向けのMeiji NPSに加え、幼児・小児向けのMeiji NPSも必要との考えの下に、プロジェクトを進行。幼児と小児にとって大切な発育・発達に着目した幼児・小児向けのMeiji NPSの開発により、子どもたちの発育や発達に必要な栄養や食素材を考慮した、より栄養価値の高い商品の提供を目指していく。

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