ロート製薬は20日、エクソーフィア(東京都)と細胞外小胞(EVs)の生産技術開発に向け資本業務提携を締結したと発表した。同提携は、再生医療分野の戦略的な協業による事業拡大を目的としたもの。
ロート製薬では、再生医療事業において、間葉系間質細胞(MSC)を核とした研究開発を行っている。一方、エクソーフィアは、エクソソームを含む細胞外小胞 (Extracellular Vesicles、EVs)を利用した革新的な医療ソリューションの開拓に挑戦する創薬スタートアップである。2019年の創業以来、様々な疾患領域における製品開発に取り組んでいる。
同業務提携により、両社が注力している再生医療分野において戦略的に、相互のリソースを活用して、事業拡大・企業価値向上を目指す。EVsは、細胞間でタンパク質や核酸などの生理活性物質を輸送することにより細胞間コミュニケーションに重要な役割を担っており、様々な疾患への応用が期待されている。
ロート製薬の再生医療事業で培った製造基盤・品質管理体制などの技術とエクソーフィアの持つ EVs 製造・開発技術とを掛け合わせ、EVsの生産技術開発を目的とし、共同研究開発を開始する。
なお、同件が 2026年3月期の連結業績に与える影響には軽微で、今後公表すべき事項が生じた場合には速やかに告知する。