
アストラゼネカは30日、日本循環器協会と、同日、「循環器病の克服に向けた包括連携協定」を締結したと発表した。
同協定は、循環器疾患領域のパイオニアとして革新的な医薬品を提供するアストラゼネカと、循環器病患者・家族、自治体、企業との架け橋として循環器病診療と研究のプラットフォームの役割を担う日本循環器協会が連携し、双方の豊富な知見やネットワークを活かして、日本の健康寿命延伸と循環器病による死亡率の減少を目指すもの。
同協定を通じて、心不全をはじめとする循環器病の予防や治療の重要性に関する普及活動、および循環器病対策を効果的に進めるためのエビデンス創出などに取り組み、循環器病の予防・早期発見・早期治療を推進していく。
日本において循環器病(心疾患・脳血管疾患)は、がんに次いで死因の第2位であり、生活習慣の欧米化や高齢化により循環器病の患者数および死亡者数は増加している。
循環器病は、いまや疾病による死亡および介護を要する状態となる主な原因のひとつとなり、生命や健康にとって重大な問題である。そのため2018年12 月に「脳卒中・循環器病対策基本法」が成立し、2020 年 10 月には同法に基づいて「循環器病対策推進基本計画」が作成され(2023年3月には 第2期計画が閣議決定)、各都道府県において推進計画が実行されている。
循環器病はがんと異なり、多くは高血圧、脂質異常症、糖尿病といった生活習慣病から発症する。日常の生活習慣に大きく左右される疾患であると同時に、生活習慣の改善などによって予防や対策が可能な疾患でもある。従って、循環器病の患者数や死亡者数を減少させるには、一般の市民はもちろん医療従事者への広い疾患啓発活動が非常に重要となる。
同協定のもと、アストラゼネカと日本循環器協会は連携して、次の活動に取り組む。
1、 医療従事者に対し循環器病対策や循環器病の治療の重要性の認識を高め、治療の標準的な考え方を普及する活動
2、 一般市民への循環器病予防や循環器病の治療の重要性に関する普及活動
3、 循環器病対策を効果的に進めるためのエビデンス創出
4、 循環器病の克服に寄与するための活動およびその発展に関する活動
◆小室一成日本循環器協会の代表理事のコメント
我が国は急速な超高齢化により、循環器病の患者数、死亡者数は急増しており、循環器病の克服には、これまでの枠を越えた連携による新しい活動が待望されている。今回の協定は協会にとって、初の包括連携協定締結となる。本協定により、循環器病に関する普及活動を強化し、さらには循環器病克服を目指す多様な連携の輪が広がることを期待している。
◆堀井貴史アストラゼネカ代表取締役社長のコメント
超高齢社会である日本において、心不全をはじめとする循環器病はさら増加することが予想される。循環器病はアストラゼネカの重点領域の一つであり、日本人の健康寿命延伸のためにはその対策が非常に重要である。
我われはこれまで多様なステークホルダーと連携し、NCDs(非感染性疾患)の予防や早期診断、早期治療の推進に努めてきた。今後は、これまで培った知見と経験を活かし、日本循環器協会との連携をより深めることで、より多くの方々に循環器病への理解を広め、予防や早期発見、早期治療の機会創出につなげていきたいと考えている。