mRNA原薬製造拠点の整備計画中止 モデルナ

 モデルナは18日、モデルナ・ジャパンが主導していた湘南ヘルスイノベーションパーク(iPark)におけるmRNA原薬製造拠点の整備計画を中止すると発表した。
 原薬製造拠点の計画は、2023年に経済産業省の「ワクチン生産体制強化のためのバイオ医薬品製造拠点等整備事業」に採択され、国内製造体制の構築を目指していたもの。
 mRNA医薬品の研究・製造施設は、建屋の工事が完了していた。だが、世界および日本における事業環境の変化を踏まえ、同計画を進めないことを決定した。
 モデルナは今後も、日本における事業展開を重要な戦略の一環と位置づけている。将来的に事業環境が整えば、mRNA原薬製造施設の整備について再検討する予定だ。
 また、同社のグローバルな製造ネットワークを活用し、日本国内への安定的なワクチン供給を継続するとともに、感染症領域のワクチンや、がん、希少疾患などアンメット・メディカル・ニーズの高い領域において、mRNA技術を活用した革新的な治療法の開発を推進していく。

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