ツムラ茨城工場に造粒包装棟新設

 ツムラは15日、同社茨城工場に造粒包装棟新棟を建設することを明らかにした。造粒包装棟新棟は、国内の医療用漢方製剤の需要拡大に伴う、生産能力の増強および安定供給の確保に向け、漢方製剤の中間製品である漢方エキス顆粒および最終製品の生産を目的としたもの。新棟建設工事の起工式は6月30日に執り行われた。
 造粒包装棟は、エキス粉末等を篩過(しか)・秤量し、造粒・充填・包装を行う最終工程の施設である。自動化技術として、新たに包装資材の自動供給と自動部品洗浄装置導入による省人化を図り、さらなる労働生産性の向上を目指している。また、建物を免震構造とすることで大地震の被害を低減し、地震後の迅速な稼働再開が可能となる。造粒包装棟新棟の概要は次の通り。

(1) 名称:ツムラ茨城工場 造粒包装棟

(2) 所在地:茨城県稲敷郡阿見町吉原3586

(3) 建設・施工会社:建築・UTT=鹿島建設
生産設備=東レエンジニアリング

(4) 機能:漢方エキス顆粒、最終製品(分包品)の生産
生産工程:篩過・秤量工程 ⇒ 混合・造粒工程 ⇒ 包装・表示工程

(5) 特徴:資材の自動供給、自動部品洗浄装置を新たに導入し省人化を達成

(6) 建物構造: 鉄骨造(地上4階建て)

(7) 建設費用:約415億円

(8)工期:自 2025年 7月1日 至 2027年8月31日

(9) 竣工:2028年 第一四半期 予定

(10) 稼働予定:2028年本稼働開始 予定

(11) 生産能力:顆粒=約4400t、 製品=約843万箱/年
(12) 建築面積/延床面積:5582.18 ㎡/1万6405.93 ㎡

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