iPS細胞バンキング企業のアイ・ピース(I Peace)は25日、SBIウェルネスバンクのネットワークを活用し 個人向けiPS細胞バンキング「MyPeace」をさらに拡大すると発表した。
同社は、SBIホールディングス子会社のSBIウェルネスバンクとiPS細胞バンキングのさらなる推進に向けた協業を開始した。これに伴い、SBIウェルネスバンクの提携医療機関であるT.O.P.ドクターズ 東京国際クリニック(東京都)がアイ・ピースの個人向けiPS細胞バンキング「MyPeace」の推進に向けた活動をスタートする。
今回の提携は、2025年大阪・関西万博において大阪ヘルスケアパビリオンに協賛している SBIホールディングスとアイ・ピースとの協力関係をもとに実現したもの。
この推進活動により、アイ・ピースが持つ世界最高水準のiPS細胞作製・保管技術と、SBIウェルネスバンクが提供する健康管理支援および予防医療サービスを組み合わせ、従来にない新たな価値をもつ予防医療サービスの提供を実現すると共に、SBIウェルネスバンクの医療ネットワークを活用し、iPS細胞を活用した先進医療への備えをこれまで以上に多くの人々に提供していく。
個人向けiPS細胞バンキング「MyPeace」は、近い将来に実現が見込まれるiPS細胞由来再生医療やパーソナライズド医療に備えて、本人の細胞から作製したiPS細胞を長期保管するサービスだ。
アイ・ピースが提供するiPS細胞は、厚労大臣の製造許可・承認を受けた国内施設で製造されており、米国FDAの基準にも準拠した高度な品質管理体制のもとで作られている。すでにiPS細胞技術を活用した再生医療や創薬研究は実用段階に入りつつあり、一部の治療領域では既に臨床応用が開始されている。従って、MyPeaceを通じた個人の細胞の作製保存は、これまでは考えられなかった近未来の医療への新しい備えとなる。