夏の皮膚トラブルを抑える排尿ケアの「ピュアウィックシステム」 日本ベクトン・ディッキンソン

 夏は高温多湿の影響で、皮膚トラブルが起きやすい季節で、特におむつを使用している人にとって、ムレやかぶれは深刻な悩みとなる。こうした中、日本ベクトン・ディッキンソン(日本BD)の「ピュアウィック システム」は、排尿ケアの新しい選択肢として注目されている。
 1960年代に世界で初めてラテックス製のフォーリーカテーテルを商業化し、排尿ケア製品をリードし続ける日本BDから排尿ケアのソリューション「ピュアウィック システム」として販売されている。
 「ピュアウィック システム」は、柔らかく成形された吸引用パッドを外陰部に装着し、低圧の持続吸引で尿を吸引・排出する、女性用の非侵襲的な体外式尿収集デバイスだ。
 濡れたまま皮膚にあたっているおむつに比べて、排尿してすぐに低圧持続吸引により尿を吸引・排出することで、皮膚への負担を軽減し、濡れたおむつを原因とする褥瘡やかぶれのリスクを低減する。
 また、排尿ケアが必要と言っても、その背景や状況は様々だ。術後の一時的な排尿管理、慢性的な排尿障害、夜間頻尿、高齢による移動困難など、一人ひとりに合ったケアや患者の自尊心にも配慮したケアが求められる中、「ピュアウィック システム」をおむつの代替としての検討により、患者やケアをする人の選択肢を増やし、ひいてはQOL向上が期待される。

排尿ケアにかかるトータルコスト削減、看護師の働き方改革にも貢献

 医療・介護現場においては、排泄介助にかかる時間や人手が大きな課題となっており、1回の排泄ケアに10分以上かかるとされている。そんな中、「ピュアウィック システム」は、排尿ケアの効率化を進め、医療従事者の働き方改革への貢献にも期待できる。装着後8~12時間のあいだ吸収機能が持続し、1日2回の交換で済むため、排尿介助の回数を減少できる。特に、夜勤帯の業務負担軽減の面で効果が期待される。
 また、夜間の排尿のために起きる必要がなくなるため、利用者の睡眠の質が向上し、実際に使用した約75%の患者が「夜間、より快適に眠ることができた」と回答している。導入事例による患者と医療・介護従事者の声、製品担当者のコメントは、次の通り。

◆利用者の声
「これまでは、数時間ごとのおむつ交換で家族に負担をかけていましたが、ピュアウィックシステムを使用することで、気兼ねなく家族も私も睡眠することができるようになった」(80代・女性・在宅介護中)

◆医療・介護従事者の声
「排泄介助やおむつ交換の回数が減り、排泄業務に係る負担が大きく軽減された。」(看護師・特別養護老人ホーム勤務)

◆製品担当者コメント
「ピュアウィックシステムは、これまでの排尿ケアの常識を変える可能性を秘めた製品である。患者さんだけでなく、医療・介護従事者の業務負担を軽減できる製品として期待している。今後も現場の声を反映しながら、さらなる快適な排尿ケアを提案していく。

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