アキュリスファーマは24日、シリーズCラウンドにおいて総額44億円の資金調達契約を締結したと発表した。今回の増資により、シリーズCラウンド完了時には累計資金調達額が140億円に達する見込みで、追加資金はジアゼパム点鼻液とpitolisantの薬事申請および商業化準備に活用する。
同ラウンドには、既存投資家であるキャタリスパシフィックおよびHBM Healthcare Investmentsに加え、新たにKBインベストメント(本社:韓国)が参加。また、メディパルホールディングスがMEDIPAL Innovation投資事業有限責任組合を通じて、参加している。
同ラウンドで調達した資金は、ジアゼパム点鼻液およびpitolisantの日本国内における薬事申請および商業化準備の加速に活用する。 アキュリスファーマは、現在、てんかん重積状態を有する、またはてんかん重積状態に移行する恐れのあるけいれん発作を有する患者を対象に開発中の抗けいれん薬ジアゼパム点鼻液の製造販売承認申請を厚労省に行っており、承認されれば国内で初めての経鼻投与型抗けいれん薬、また、成人においては初めての医療機関外で投与可能なレスキュー薬とる。
一方、過眠症の一種であるナルコレプシーおよび閉塞性睡眠時無呼吸症候群に伴う日中の過度の眠気に対するヒスタミンH3受容体拮抗薬/逆作動薬 pitolisant は、国内P3試験でプライマリーエンドポイントを達成し、現在、製造販売承認申請に向けて準備を進めている。
◆谷垣任優アキュリスファーマ代表取締役社長のコメント
シリーズCラウンドを通じ、私たちのビジョンに共感いただいた投資家の皆様からのご支援に深く感謝する。ジアゼパム点鼻液およびpitolisantを一日も早く日本の患者さん・ご家族にお届けできるよう、申請・承認取得さらに商業化を加速するように引き続き取り組んでいく。
◆BTスリングスビーアキュリスファーマ取締役会長のコメント
当社は、日本の神経・精神疾患領域において重要な治療オプションを医療従事者ひいては患者さんに提供することを使命としている。当社のゴールは患者さんとそのご家族のQOLをよりよいものにしていくことである。
