エーザイは21日、プロトンポンプ阻害薬「パリエットS」について、スイッチOTCとしての製造販売承認を取得したと発表した。効能・効果は、胃痛、胸やけ、もたれ。
「パリエットS」は、OTC医薬品として初めて、ラベプラゾールナトリウムを医療用と同量配合した、プロトンポンプ阻害薬(PPI3)胃薬である。
ラベプラゾールナトリウムが、胃酸を作り出すプロトンポンプに直接作用することで、胃酸逆流によるつらい胸やけや過剰な胃酸分泌による胃痛に効果を発揮する。小粒で飲みやすい錠剤で、1日1回1錠で24時間効果が持続する。
「パリエットS」に配合されるラベプラゾールナトリウムは、エーザイの筑波研究所で創製されたPPIである。同剤は、1997年に医療用医薬品「パリエット」として日本で発売され、現在までに、世界100カ国以上で承認され、酸関連疾患で悩む患者に広く処方されている。
近年、食生活の乱れやストレス、ピロリ菌感染率の低下などに伴い、胃酸の分泌量が増加傾向にある。さらに、加齢に伴う下部食道括約筋の筋力低下により、胃酸の逆流に悩む人が増加している。OTC胃薬市場における新たな選択肢として「パリエットS」を提供し、つらい胸やけや胃酸による不快な症状を改善することで、快適で安心な毎日を願う生活者を強力にサポートしていく。