今夏の参議院選挙における本田議員再選のための後援会活動状況を報告 大阪府薬

少彦名神社で必勝祈願する本田氏。左から別所賢一宮司、本田氏、乾氏、大澤氏、丹羽氏

 大阪府薬剤師会は4日、定例記者会見を開き、乾英夫会長が今夏の参院選比例区で再選を目指す日薬組織内統一候補の本田あきこ氏の後援会活動状況について言及。「3日に大阪入りして重点地区の訪問活動を行い、薬業クラブ(大阪市中央区)などの支援団体を訪問し、道修町の少彦名神社で必勝を祈願した」と報告した。
 また、大阪府が予算化した「災害支援コンテナファーマシー」(アルフレッサ開発)については、「まだ活用内容についての打ち合わせはしていない」とした上で、「その内容によっては大阪府薬としてしっかりと連携していく」考えを示した。

乾氏

 乾氏は、3日大阪入りした本田あきこ参議院候補について、「現在、薬剤師の国会議員は参議院議員2人に、衆議院議員1人しか居ない。今回は厳しい選挙になるので、オール薬業で応援して再選をしっかりと支援しなければならない」と訴えかけた。
 さらに、「通常国会が始まっているため、本田候補は日帰りで帰京したが、日本薬剤師連盟の大澤泰輔副会長、丹羽松弘副会長が4日~9日まで大阪府下の重点地区を訪問する」スケジュールも明かした。
 本田あきこ後援会活動では、名簿目標数として「大阪2万4000名以上、全国60万以上」を掲げている。これらの目標数到達により大阪で8000票以上、全国で20万票の得票が得られる想定になっている。2月10日現在の名簿数は、大阪8821名、全国17万3961名。乾氏は、「本田候補の再選に尽力して、医薬品の安定供給、薬価改正、薬機法改正などに対する現場の意見を国会に反映させなければならない」と呼びかけた。
 本年5月11日、大阪市内のホテルで「薬剤師が輝く未来社会に向けて~加速するDX化・えらばれる薬剤師になるために~」をテーマに開催される「2025年度大阪府未来を担う薬剤師フォーラム」でも本田氏が講演する。同フォーラムは、地域・職域薬剤師会の次期指導者育成と、薬剤師職能確立における政治の重要性を訴求することを目的としたもの。伊藤憲一郎副会長は、「今年は、対物から対人に向けて薬剤師職能が進んでいく中でのDX化に関する講演が行われた後、政治的な後押しについて本田議員が講演する」とプログラム内容を説明した。
 山岡信也専務理事は、「コロナ禍により人との関わりが稀薄になってきた昨今、実際に会って会話する本フォーラムの開催は、組織の連携を強める」と明言した。

コンテナファーマシーの内部 約1500種類の医薬品を搭載できる

 災害支援コンテナファーマシーは、2023年12月7日、アルフレッサと静岡県藤枝市が「同ファーマシーの運用等に関する協定」を締結したのが第1号だ。貨物用コンテナを改造し、調剤設備等を搭載しており、大阪府でも同様のコンテナ導入を予定している。
 主な設備は、自動分割分包機、錠剤棚、水剤棚、散薬台、外用台、保冷庫、金庫、カウンター、電子天秤、空調機器、照明、水タンク、発電機などで、トラックで牽引して移動させる。
 羽尻昌功常務理事は、「大阪府の話はまだ聞いていないが、能登半島地震の被災地のように道路が狭いところにトレーラーが入れるのか、無菌調製が必要な患者さんが被災地に留まって治療を受けるのかなど、様々なケースを想定して使用方法を検討する必要がある」と述べた。

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