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健康総合企業のタニタ役は、足腰の健康度が分かるタニタ独自の指標「脚点」を含む8項目の計測データをスマートフォンアプリで管理できる体組成計「BC-774L」を14日に発売した。
脚点の計測機能を備えた従来品に対して「計測したデータをアプリで管理したい」という声が多かったためこれに対応。Bluetooth@通信でスマートフォンアプリ「TANITA Record」および「ヘルスプラネット」と連携できるようにした。
価格はオープン。足腰の衰えが気になる40代から60代をメインターゲットに、家電量販店を中心に初年度2万台の販売を計画している。
「脚点」は体重に占める脚の筋肉量の割合が、理想とされる値と比べてどれくらいなのかを点数化した指標で、50~150ポイント(pt)の範囲で評価する。体重は加齢によって大きく増減しない一方で、脚の筋肉量は40歳頃から徐々に減少することが分かっていまる。
衰えを自覚せず筋肉量が低下し続けると、早歩きや階段の上り下りが難しくなり転倒のリスクも高まる。「脚点」の変化をモニタリングしながら、適切な食事や運動を心掛けることで、足腰の健康づくりに役立てられる。
対応する2種類のアプリはいずれも計測したデータを数値とグラフで表示する。過去から現在までのからだの変化をグラフで確認することで、食事や運動による「脚点」の改善効果を実感しやすくなり、健康習慣の継続につながる。
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同商品の計測項目は「体重」「体脂肪率」「BMI」「筋肉量」「内臓脂肪レベル」「基礎代謝量」「体内年齢」「脚点」の8項目。乗るだけで測定者を自動で認識する「乗るピタ」機能や継続的な計測を応援する「マイサポ」機能なども搭載している。
立てかけ収納に対応するほか、背面にくぼみを設けて持ち上げやすくするなど、使いやすさにも拘った製品だ。本体色はリビングや洗面所などになじむパールホワイトとメタリックブラックの2色を採用している。
現代社会においては、機械化や省力化の進展に加え、働き方の多様化により、からだを動かす機会が減少し、足腰の筋力低下や生活習慣病リスクの上昇が危惧されている。タニタはヘルスメーター(体重計)の発売から65年以上にわたって人々の生活変化に寄り添い、体重や体脂肪率、筋肉量などさまざまな健康基準を通して健康管理をサポートしてきた。今後もライフスタイルの変化など時代のニーズに合わせた健康習慣を提案し、その先にある一人ひとりの幸せづくりに寄与していく。