薬局・薬剤師は全ての地域住民にとって必要不可欠な存在に 大阪府薬新年互礼会で乾会長が強調

乾氏

 大阪府薬剤師会は12日、大阪市内のホテルで新年互礼会を開催した。主催者あいさつの中で乾英夫会長は、まず、「昨年元旦の能登半島地震発生や阪神・淡路大震災から30年の経過を踏まえて、これまでの経験を活かして被災者の立場に立った支援活動の研修・訓練を進めて行きたい」と明言。2025年大阪・関西万博にも言及し、「大阪府の委託を受けて大阪府薬は、薬局店頭における外国人対応マニュアルを作製した。会員薬局で是非活用してほしい」と呼びかけた。
 薬局・薬剤師職能についても、「患者のための薬局ビジョンを念頭に掛かり付け薬剤師機能を発揮し、対人業務の強化や医療機関等との地域連携に取り組むことが求められている」と強調し、「薬局・薬剤師が全ての地域住民にとって必要不可欠な存在と成なれるように本気で支援していく」考えを示した。
 最後に、「2025年の干支は乙巳(きのとみ)年で、再生や変化を繰り返しながら柔軟に発展していく縁起の良さがある。機運が上昇し、世の中が明るくなって良き年となることを祈念したい」と述べた。
 来賓祝辞では、渡辺繁樹大阪府副知事が、「大阪・関西万博では、世界が抱える様々な課題に対して革新的な技術やアイデアなど人類の英知を結集し、解決への進路を示していく。是非、会場へお越しいただきたい」と吉村洋文知事のメッセージを代読。

加納氏

 加納康至大阪府医師会会長は、「医療界全体が厳しい状況下にある。社会的共通資本の医療が、その責務を果たせない状況に陥らないように皆さんと共に努力を重ねていきたい」と訴求した。

岩月氏

 岩月進日本薬剤師会会長は、「山間部は言うまでもなく、人口の密集地であっても夜間・休日医療の提供は手薄である。そこに、人と物をつぎ込んで行かねばならない」と指摘。その上で、来賓の国会議員や行政関係者らに「中間年の薬価改定の廃止を求める前に、社会保障と安全保障の独自財源を用意してほしい」と要望した。
 さらに、「本年7月の参議院選挙では、日本医師会、日本歯科医師会、日本薬剤師会がそれぞれの候補を立てる。医療関係の議員が一人でも増えるように皆さんと力を合わせて行きたい。日産と合併する会社と同じ名前の我々の統一候補(本田あきこ氏)にも力強い支援を頂きたい」と呼びかけた。

渡嘉敷氏

 渡嘉敷なおみ前衆議院議員は、「日本の医療体制や社会保障制度を考え直すべき時期にお役に立てないのは申し訳ない。立ち上がっていきたいので、変わらぬ応援を頂きたい」と語った。

ビデオメッセージで語り掛ける本田氏

 本田あきこ参議院議員はビデオメッセージの中で、「今年は、先送りできない課題に一つひとつ答えを出していく1年にしたい」と抱負を述べた。さらに、「今年は巳年である。薬学のシンボルである‟ヒュギエイアの杯”のように巳と薬剤は造詣が深い」と説明し、「夏の参議院選に向けて準備の半年となるが、誠心誠意‟本気だ、本田”で頑張っていくのでよろしくお願いしたい」と語りかけた。

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