ロート製薬の難治性創傷治療システムの流通・販売開始 メディパルホールディングス

難治性創傷患者のQOL改善に貢献

 メディパルホールディングスは14日、メディセオなど同社グループがロート製薬が2022年11月に厚労省より製造販売承認を取得し、昨年10月1日より保険適用を受けた難治性創傷のための創傷治療システム「オートロジェル システム」の流通および販売を開始したと発表した。
 難治性創傷は、足にできやすく、治癒能力が働かず治療が困難であり、QOLの低下のみならず、時には生命の危機を脅かす深刻な疾患の一つだ。オートロジェルは、疾患への適応を有する自己多血小板血漿(PRP)療法の医療機器として、既存治療が奏効しない創傷に対する新たな治療システムで、患者本人の血液から分離した多血小板血漿を薬剤によりゲル化させたものを患者の損傷部位に塗布することで創傷治癒を促進させる。
 自己血液からの調製により、新たな感染症や拒絶反応の危険性が少なく、また、国内で実施した臨床試験の有効性及び安全性の治験の結果に基づいて承認を取得している。
 メディパルホールディングスグループの医療用医薬品等卸売会社4社(メディセオ、エバルス、アトル、東七)は、ロート製薬との流通・販売に関する契約に基づき、医療機関への流通・販売を行うほか、ARや、RD-MRなどの人材を活用し、ロート製薬と連携しながら医師・薬剤師等の医療関係者への情報提供や情報収集など、オートロジェルの適正使用を推進し、一人でも多くの難治性創傷患者のQOL改善を目指す。

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