GMP iPS細胞の累計100ラインの樹立を達成 アイ・ピース

 アイ・ピースは25日、累積でiPS細胞ライン作製数が100ラインに到達したと発表した。これにより、同社は名実ともに世界有数のGMP iPS細胞の製造経験を持つ企業となり、グローバル規制に準拠してGMP iPS細胞を効率的に製造する豊富な経験を持つに至った。
 これまでに作製されたGMP iPS細胞には、Off the shelfのQC済Master cell stock、米国の大多数の人口をカバーできるHLAスーパードナーのiPS細胞、CDMOサービスによる特定細胞、個人向けiPS細胞バンキングサービスによるiPS細胞など、様々なGMP iPS細胞が含まれる。
 樹立されたGMP iPS細胞ラインは、米国/日本/EUの規制ガイドラインに準拠した製造施設において作製されているまた、弊社は米国/日本/EU基準もしくはISO17025に準拠したQCを行う能力を持つ。
 2015年の創業以来iPS細胞量産技術の開発とマーケットの開拓を並行して進めてきた結果、100ラインのiPS細胞製造に至った。
 アイ・ピースは、今後さらに多くの企業にiPS細胞と細胞関連の製造受託(CDMO)サービスを提供し、iPS細胞由来の医療がより身近なものとなるよう、更なる貢献を重ねていく。
 iPS細胞ならびにiPS細胞由来細胞療法に特化するGMP細胞開発製造受託企業アイ・ピース(https://www.ipeace.com )は、cGMP iPS細胞の販売、及び医療用細胞の製造受託サービスをグローバルに展開している。京都大学山中伸弥教授の研究室出身で、世界で初めてヒトiPS細胞の樹立成功を報告した論文の第二著者でもある田邊剛士氏によって2015年に立ち上げられた会社である。
 iPS細胞の開発当初から研究に従事してきた田邊氏は、「アイ・ピースを通じiPS細胞を全ての人々の手に届くものにする」を目指し、日々革新的な技術開発に取り組んでいる。
 アイ・ピース独自の技術により、コンタミネーションの懸念なく複数のドナー由来のiPS細胞を並行して製造することができ、多数のiPS細胞を適切な価格での提供が可能となった。
 PMDA・FDA基準に沿った高品質細胞製品として弊社のiPS細胞その他細胞製品を製薬会社・細胞医療開発会社に利用して貰うことを通じ創薬・細胞医療開発を支援し、また、世界中の一人一人が自分自身のiPS細胞を持つことにより将来に備えることができるように個人向けのiPS細胞製造・バンキングサービスを進めている。
 同社では、細胞医療が一日も早く患者の手が届くものとなるよう、再生細胞医療の一日も早い普及を目指している。

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