MSDの2024年度第3四半期決算は、全世界売上高167億ドル(前年同期比4%増、為替変動の影響を除き7%増の成長)、GAAPベースのEPSは1.24ドル、non-GAAPベースでは1.57ドルとなった。GAAPおよびnon-GAAPベースのEPSは、特定の事業開発活動に関連する正味費用0.79ドル(一株当たり)を含む。
売上高では、キイトルーダが74億ドル(17%増、為替の影響を除き21%増)。WINREVAIRは1億4900万ドル(米国におけるWINREVAIRの上市で躍進し、EUにおいても承認を取得)。アニマルヘルスは15億ドル(6%増、為替の影響を除き11%増)となった。
同四半期のトピックスとして、ワクチンプログラムにおける重要なマイルストーンを達成した。50歳以上の成人に対する肺炎球菌ワクチンとして、CDCのACIPがCAPVAXIVEを推奨。
生後初回のRSウイルス(respiratory syncytial virus: RSV)感染流行期を迎える乳児を対象に開発中のRSV予防用モノクローナル抗体クレスロビマブ(MK-1654)を評価する臨床試験の良好な結果を発表した。
2024年通期の業績見通しは、全世界売上高を636億ドルから641億ドルに上方修正。現在、2024年度通期のnon-GAAPベースのEPSレンジを7.72ドルから7.77ドルと予想している。なお、業績見通しは、Curon Biopharmaceuticalと第一三共による事業開発活動に関連する費用0.24ドル(一株当たり)のマイナス影響を織り込み済み。
◆ロバート・M・デイビス会長兼最高経営責任者(CEO)のコメント
当社の第3四半期決算は力強い結果を示しており、2025年以降に向けて進展を続けている。パイプラインは前進且つ拡大している。これは持続的にイノベーションを生み出す原動力の創出に成功していることを示しており、成長を促進するためのより多様なポートフォリオによって当社を位置づけるものである。
私は、強固なビジネスと実行力に引き続き確信を持っている。患者さん、株主、そしてすべてのステークホルダーの方々に大きな価値を提供し続けるため、世界各国で尽力し献身的に取り組む当社の社員に感謝したい。