上腕式血圧計、携帯型心電計、酸素濃縮器が2024年度グッドデザイン賞受賞 オムロンヘルスケア

上腕式血圧計 HEM-738Xシリーズ

 オムロンヘルスケアは16日、「上腕式血圧計 HEM-738Xシリーズ」と「携帯型心電計 HCG-8010T1/9010U」、「酸素濃縮器 HAO-3X0XW/5X0XW」が、2024年度グッドデザイン賞を受賞したと発表した。1984年に初めてグッドデザインを受賞して以来、今年で41年連続の受賞となる。
 受賞した3商品は、11月に開催される受賞展「GOOD DESIGN EXHIBITION 2024 -2024年度グッドデザイン賞受賞展-」(開催期間:11月1日〜5日)に出展される。
 「上腕式血圧計 HEM-738Xシリーズ」は、血圧測定と同時に脈の間隔をとらえて、循環器疾患のリスクといわれている脈の乱れを検出できる最新の血圧計である。
 高血圧患者は、通常の人と比べて脳梗塞などの循環器疾患を発症するリスクが高く、脈の間隔が乱れることも多いといわれている。だが、その症状を早期に発見することは容易ではない。
 そこで、従来の上腕式血圧計と同様に血圧を測定するだけで脈の間隔をとらえて、脈の間隔の乱れをお知らする機能を搭載した。本体のLCD画面に脈の間隔を示すアイコンを表示することで、視覚的に脈の乱れに関心をもつようなデザインを施している。
 また、測定結果は、すべての値を同時表示するのではなく、血圧値の次に脈の間隔の状態を表示するなど段階的に表示することで数値の見やすさが工夫された。

「携帯型心電計 HCG-8010T1/9010U」は、心臓に悩みを抱える人が、動悸や胸痛などの症状を感じたときに本体を胸にあてるだけで簡便に心電図を記録できる携帯型心電計である。
 誰でも正しく胸部に電極を当てられるように考えられた本体形状と、持ち運びしやすい小型サイズで症状が気になったときに速やかに心電図を記録できるようになっている。
 症状を感じたときは、不安や戸惑いを感じる方が多くいる。そのような場合でも正しく心電図を記録できるように、観察調査を重ねて実際の人の動きや目線、操作方法を把握することで、より安定して電極と測定部位を接触できる形状を開発した。

携帯型心電計 HCG-8010T1/9010U
 

 「酸素濃縮器HAO-3X0XW/5X0XW」は、呼吸器疾患などで通常の呼吸では十分な酸素を体内に取り込めない患者が、自宅で酸素を吸入する在宅酸素療法に用いる医療機器だ。小型タイプは、中等度の患者がリビングや寝室などで使用することが多いため、生活空間との調和を考慮して機器全体を丸みのある優しいデザインになっている。
 一方で重度の患者が使用する大型タイプは、本体の縁や形状を直線的なデザインにすることで、医療機器としての精密さや信頼感を表現している。また、開始ボタンのデザインを変更して操作性を向上したほか、大切な情報から確認できるようにディスプレイの表示順序を変更。
 さらに、フィルター交換時期お知らせ機能の追加やフィルター位置を変更により交換しやすくするなど、誰でも迷わず操作できるようにユーザビリティを改善した。

酸素濃縮器HAO-3X0XW
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