ワクチン生産機能の強化および効率化でワクチン事業の取り組みを加速
塩野義製薬は1日、同社完全子会社のUMN ファーマについて、2025 年4 月1日を効力発生日として、同社完全子会社のシオノギファーマがワクチン生産機能を吸収分割により承継し、UMNファーマを会社清算すると発表した。
UMNファーマの吸収分割は、UMN ファーマが持つBEVSを活用した組み換えタンパクワクチン技術プラットフォームとシオノギファーマが持つ独自に開発した製造技術や、長年の製造実績で培った知識と経験、育んできた人材を融合して、ワクチン生産機能の強化および効率化を図ることでワクチン事業の取り組みの加速を目的としたもの。
塩野義製薬は、中期経営計画STS2030 Revisionにおいて、ワクチン事業を感染症のトータルケアの一環として強化することを掲げ、本年度よりワクチン事業本部を新設し、研究開発から生産、販売までを一貫して統括することで、迅速かつ柔軟に、ワクチンの創製から供給に対応できる体制を整備している。
同吸収分割により、UMN ファーマの生産、研究およびその他関連機能をシオノギファーマに組み込み、秋田工場についてはシオノギファーマの新たなワクチン生産拠点として承継し、秋田研究所、横浜研究所、東京本社の3 拠点については閉鎖する。
これにより、ワクチンの初期製法設定から治験薬製造、商用生産へのスケールアップを含めたワクチン生産体制を一元化し、機能間連携を強化していく。