ブライセンは24日、特定非営利活動法人ジャパンハートの「ジャパンハートアジア小児医療センター新病院開設プロジェクト」への寄付支援活動により、紺綬褒章を受章したと発表した。紺綬褒章は、公益のために私財を寄付した個人または法人・団体に対して与えられる褒章である。
ジャパンハートは、「医療の届かないところに医療を届ける」を理念に活動する2004年に設立された日本発祥の国際医療NGOである。海外では、ミャンマー・カンボジア・ラオスにおいて無償で子どもの診療・手術を実施し、その数は年間約3万7000件、累計30万件を超える。日本国内では離島・へき地への医療者派遣、小児がんの子どもとその家族の外出を医療者がサポートする活動にも取り組んでいる。
「ジャパンハートアジア小児医療センター新病院開設プロジェクト」は、生まれ育った国や環境にかかわらず、すべての子どもが平等に医療を受けられるようにという理念のもと、カンボジアのプノンペンに「ジャパンハートアジア小児医療センター」を開設するプロジェクトだ。新病院は、2025年10月開院に向けて着工している。
小児がんの高所得国における5年生存率は80%で、医療にアクセスさえできれば、多くの子どもたちを救うことができる。そのためには、より大きな医療活動拠点の新設と、高度な医療機器の導入・高い技術を持つ医療者の育成が不可欠となっている。
ブライセンは、30年以上の社歴を持つソフトウェア開発会社で、「進化を続ける会社ブライセン」という企業スピリッツを持ち、顧客の課題や悩みを解決する高品質なソフトウェア開発を目指している。
AIを駆使して需要を予測し自動的に仕入発注をする小売業・卸売業向けシステム「B-Luck」、倉庫業務の課題を解決する倉庫管理システム「COOOLa」、カメラと画像処理によって生体情報を読み取って心身の状態を計測する「カメラソリューション」など、新しい発想と確かな技術をビジネスに活かし様々なソリューションを生み出している。
ブライセンは、2015年のミャンマーでの事業拡大をきっかけに、ジャパンハートがミャンマーで運営する児童養育施設「Dream Train(ドリームトレイン)」への支援を始めた。子どもたちへのプログラミング教育の提供、パソコン・タブレット端末の寄贈、インターネット環境の提供などIT企業の強みをいかした支援と、施設の子どもたちとBBQ大会を開催するなど継続的な交流を進めてきた。
2023年には、生まれ育った国や環境にかかわらず、すべての子どもが平等に医療サービスを受けられるような場所をプノンペンに作るという「ジャパンハートアジア小児医療センター新病院開設プロジェクト」の趣旨に賛同し、1000万円の寄付を通じて支援。今回、これらの活動が認められ紺綬褒章受章の運びとなった。