エンハーツ 中国でHER2陽性胃がんでの承認取得 第一三共

 第一三共は19日、エンハーツ(トラスツズマブ デルクステカン、抗HER2抗体薬物複合体[ADC])について、中国の国家薬品監督管理局(NMPA)より、HER2陽性胃がんでの承認を新たに取得したと発表した。
 対象は、2つ以上の前治療歴のあるHER2陽性の治癒切除不能な進行・再発の胃または胃食道接合部腺がん。同承認は、中国で実施された、2つ以上の前治療歴のあるHER2陽性の治癒切除不能な進行・再発の胃または胃食道接合部腺がん患者を対象としたP2試験(DESTINY-Gastric06)の結果に基づくもの。同適応での承認取得は条件付きであり、検証的試験による臨床的有用性の検証を条件としている。
 なお、同剤がNMPAより承認を受けた適応は、HER2陽性乳がんの二次治療、化学療法既治療のHER2低発現乳がんに続き3つ目となる。
 第一三共は、全世界の胃がん患者の三分の一以上を占める中国において、HER2陽性胃がん治療に新たな選択肢を提供することを期待している。

タイトルとURLをコピーしました