第一三共は2日、イフィナタマブ デルクステカン(I-DXd/DS-7300、抗B7-H3抗体薬物複合体[ADC])について、再発小細胞肺がん患者を対象としたP3試験(IDeate-Lung02)の最初の患者への投与を開始したと発表した。
同試験は、化学療法による前治療歴のある再発小細胞肺がん患者を対象として、本剤投与群の有効性
および安全性を、治験医師選択薬(化学療法)投与群と比較し評価するグローバルP3試験である。
主要評価項目は、客観的奏効率と全生存期間で、副次評価項目には無増悪生存期間、奏効期間、病勢コントロール率および安全性等が含まれる。日本を含むアジア、欧州、オセアニア、北米および南米において約460名の患者を登録する予定である。
なお、同試験の開始は、世界肺がん学会(WCLC 2023)で発表した同剤のP1/2試験(IDeate-PanTumor01)における複数の前治療を受けた小細胞肺がん患者を対象としたサブグループ解析の最新結果に基づくもの。