塩野義製薬は31日、デロイト トーマツ グループのデロイトトーマツ サイバー合同会社(東京都千代田区)とサイバーセキュリティ領域における包括的な協業に関する契約を締結したと発表した。
同協業では、ヘルスケアビジネスとサイバーセキュリティのそれぞれの領域において、最先端の知見を持つ両社が協力してサイバーセキュリティ強化に取り組む。
また、「デロイト トーマツ サイバーアカデミー」を通じてセキュリティ人材の育成を行うとともに、社員のリスキリングを支援することで、グループ全体のセキュリティ能力の向上を目指していく。
塩野義製薬は、国内外のSHIONOGI グループにおけるより堅牢なDXの推進と、人材育成の先進的なモデル構築を実現することにより、社会に対して新たな価値を一日も早く提供できるよう尽力する。
◆畑中一浩塩野義製薬上席執行役員・コーポレート管掌兼経営戦略本部長のコメント
当社は、SHIONOGI Group Visionにおいて、人々が心から求める健康を追求し、これまでにない新たな価値を社会へ届けるため、「創薬型製薬企業」から、個人や社会の重要なニーズに応えるヘルスケアソリューションを提供する「HaaS企業」へと自らを変革する方向性を示している。
本協業により、海外を含めた全社セキュリティ対策を進化させ、引き続き、HaaS企業への変革に向けて取り組んでいく。
◆桐原祐一郎デロイト トーマツ サイバー合同会社 代表執行者のコメント
サイバーセキュリティは企業の重要な経営課題になっているが、ヘルスケア業界においても例外ではなく、サイバー専門人材の確保とサイバーリスク対応が、DX推進の鍵の一つになっている。
デロイト トーマツは、これまでグローバルを対象として多数のサービスを提供してきた。この知見をベースに、本協業では、グローバルを含めた広範囲でのサイバーセキュリティ対応力を底上げし、塩野義製薬のHaaS企業としての責任ある対応を支援していく。