レケンビ イスラエルでアルツハイマー病治療剤として承認取得 エーザイ

 エーザイは12日、ヒト化抗ヒト可溶性アミロイドβ(Aβ)凝集体モノクローナル抗体「レケンビ」について、イスラエルで新薬承認を取得したと発表した。適応は、アルツハイマー病(AD)治療。
 レケンビによる治療は、臨床試験同様、ADによる軽度認知障害または軽度AD(早期AD)の当事者において開始する必要がある。レケンビは、ADにおける可溶性Aβ凝集体(プロトフィブリル)に選択的に結合すると ともに、Aβプラークの主要構成成分である不溶性Aβ凝集体(フィブリル)にも結合し、脳内のAβプロトフィブリルおよびAβプラークを減少させると考えられている。
 これらの作用により、ADの進行を抑制し、認知機能と日常生活機能の低下を遅らせることを実証し、承認された、世界で初めての治療薬だ。レケンビは、これまで米国、日本、中国、韓国、香港で承認を取得し、米国、日本、中国で発売している。
 今回の承認は、エーザイが実施した大規模グローバルP3試験(Clarity AD試験)のデータに基づくもの。同試験においてレケンビは主要評価項目ならびに全ての重要な副次評価項目を統計学的に有意な結果をもって達成した。
 レカネマブについて、エーザイは、開発および薬事申請をグローバルに主導し、エーザイの最終意思決定権のもとで、エーザイとバイオジェンが共同商業化・共同販促を行う。イスラエルにおいてはエーザイが販売を行う。

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