九州大学と「高分子バイオマテリアル研究に関する寄附研究部門」開設 住友ゴム

研究成果は再生治療など医療技術への応用に期待

 住友ゴム工業は6月27日、九州大学と6月1日付けで「高分子バイオマテリアル研究に関する寄附研究部門を開設したと発表した。同研究部門の開設は、再生医療などの医療技術の発展に向けて産学提携でさらに研究開発を加速させていくことを目的としたもの。
 住友ゴムと九州大学は、これまでに機能合成高分子(高分子バイオマテリアル)技術の共同研究を進めてきた。今回の研究部門の設置の主な目的は、特定の細胞の接着性を制御するためのより高性能な特殊高分子の設計・合成に加え細胞・タンパク質・高分子※2間の相互作用を解明するための最先端のナノバイオ面解析(ナノサイズのセンサーにより細胞が接着した表面の分子相互作用を解析すること)により、医療や生体解析などの分野で用いられる高分子を用いた人工組織や医療材料などの高分子バイオマテリアル学を創成するための研究を推進する。
 この研究により、有機・高分子合成、バイオ界面分析、細胞工学の3つの分野を統合した研究開発が可能となる。再生治療などの医療技術への応用展開に関する研究を推進することで世界的に進行する高齢化社会に向けたさらなる医療技術の発展に貢献していく。

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