抗サイトメガロウイルス化学療法剤「プレバイミス」 小児用法・用量、剤形追加承認申請 MSD

 MSDは14日、抗サイトメガロウイルス(CMV)化学療法剤「プレバイミス」について、小児に対する用法・用量ならびに剤形追加の承認を申請したと発表した。
 日本国内における小児に対する用法・用量の製造販売承認事項一部変更承認、ならびに小児でも利用可能な経口剤として顆粒剤の剤形追加の製造販売承認をそれぞれ申請したもの。
 CMVは、一般的には不顕性感染として無症状で経過する。だが、病気や薬の使用などによって免疫系が抑制されている状態下では、体内に潜伏していたCMVの再活性化や新たな感染により、腸炎、肺炎、網膜炎などの重篤なCMV感染症を引き起こして、死に至るケースもある。
 同種造血幹細胞移植や臓器移植を受けた患者は、免疫力が著しく低下していることからCMV感染のリスクが高く、そのことが移植後の死亡率の増加や長期予後に関わっていると報告されている。
 小児の移植患者でも、成人と同様にCMV感染のリスクに曝されており、新たな薬剤の開発が求められている。
 プレバイミスは、ヒトには存在しないCMVのDNAターミナーゼを阻害することでウイルスの増殖を抑制するCMVターミナーゼ阻害剤で、現在、成人を対象に「同種造血幹細胞移植及び臓器移植におけるサイトメガロウイルス感染症の発症抑制」での適応を取得している。

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