ブレヤンジ 大細胞型B 細胞、マントル細胞、濾胞性リンパ腫のP3試験等で臨床的意義確認 ブリストル マイヤーズ スクイブ

 ブリストル マイヤーズ スクイブ(BMS)は10日、ブレヤンジについて、が大細胞型 B 細胞リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫のP3試験またはコホート試験において臨床的意義のあるアウトカムを示したと発表した。
 LBCL患者に二次治療としてブレヤンジを投与するP3試験(TRANSFORM試験)の3年間にわたる長期追跡データ、マントル細胞リンパ腫(MCL)コホートにおいて前治療数別にブレヤンジの有効性および安全性を評価するTRANSCEND NHL001試験のサブグループ解析の結果、ならびに再発または難治性濾胞性リンパ腫(FL)を対象とする TRANSCEND FL 試験においてブリッジング療法の使用に基づきブレヤンジの有効性および安全性を評価するサブグループ解析結果を明らかにしたもの。
 LBCL患者に二次治療としてブレヤンジを投与するTRANSFORM試験を3年間追跡調査した結果、標準治療と比較して無イベント生存期間の延長および持続的な奏効が示された。
  TRANSCEND NHL 001 試験のマントル細胞リンパ腫コホートでサブグループ解析を行った結果、ブレヤンジは前治療の数に関わらず一貫した臨床的ベネフィットが示された。同結果は、より早期の治療ラインにおけるブレヤンジの使用を支持している。
 さらに、TRANSCEND FL 試験で得られたブリッジング療法サブグループの解析データは、ブリッジング療法歴に関わらず、高い奏効率に伴う一貫した有効性および、安全性プロファイルを示した。この結果は、再発または難治性の濾胞性リンパ腫におけるブレヤンジの特徴的なプロファイルを支持している。
 これらの試験結果は、2024年米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次総会で公表された。また、TRANSCEND FL 試験における主要解析結果は、「Nature Medicine」にも同時発表された。
 ASCO年次総会のデータは、大細胞型 B 細胞リンパ腫、マントル細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫においてブレヤンジが臨床的に意義のあるアウトカムをもたらす画期的な治療製品であることを示すものだ。
 ブレヤンジ先般は、米国FDAより、2つ以上の全身療法による治療歴を有する再発または難治性FL成人患者の治療として迅速承認された。FDAは、前治療としてブルトン型チロシンキナーゼ(BTK)阻害剤を含む2つ以上の全身療法による治療歴を有 する再発または難治性MCL患者への適応についてもブレヤンジを承認しており、ブレヤンジの使用は4つの病型タイプのB細胞リンパ腫に拡大される。

◆Anne Kerber BMSヘマトロジー・オンコロジー・細胞療法(HOCT)領域後期臨床開発責任者、シニアバイスプレジデント(M.D.)のコメント
 今年のASCOにおける発表は、ブレヤンジの一連のマイルストーンの中でも喜ばしい瞬間である。当社のブレヤンジは、CAR T 細胞療法の中でもB細胞性悪性腫瘍に対する幅広い承認を受けているという点が他のCART細胞療法と異なる。
 当社の膨大な臨床開発プログラムから発表されたこの新しいデータの素晴らしい点は、ブレヤンジが多様なリンパ腫病型の患者さんのアウトカムを改善し、かつ一貫した安全性プロファイルを持つことが示されているところである。
 アウトカムの改善が実証された治療法となるだろう。今後も幅広い患者さんのアウトカム改善に向け、革新的な治療法の進歩をリードしていきたいと思う。

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