Qpex社の抗生物質開発を推進支援で米国BARDAが1000万ドルの追加助成金 塩野義製薬

 塩野義製薬は31日、米国グループ会社のQpex社が、同社の有する抗生物質の開発を推進するための支援として、米国保健福祉省の事前準備・対応担当次官補局の一部門である生物医学先端研究開発局(BARDA)より1000万ドルの追加助成金を受領したと発表した。
 この追加助成金は、新たな抗生物質のポートフォリオを推進するための支援として、最大1億3200万ドルの助成金を受領するBARDAとの既存の契約に基づくもの。
 また、この助成金はβ-ラクタマーゼ(β-ラクタム系抗菌薬を分解して、抗菌薬の効果を不活化させる酵素)阻害剤であるxeruborbactamの開発推進に使用される予定である。
 この中には、薬剤耐性(AMR:Antimicrobial resistance)グラム陰性菌感染症に対する、静脈内注射(IV)と経口投与の併用治療に関する臨床試験への支援が含まれまる。
 米国疾病予防管理センター(CDC)によれば、米国では毎年280 万件を超えるAMR感染症が発生している。この中には、薬剤耐性グラム陰性菌によって引き起こされ、重篤で治療が困難なものも含まれており、Qpex社はそのような感染症治療薬の研究開発を進めている。

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