5種混合ワクチン「ゴービック水性懸濁注シリンジ」発売 田辺三菱製薬

 田辺三菱製薬は15日、沈降精製百日せきジフテリア破傷風不活化ポリオヘモフィルスb型混合ワクチン「ゴービック水性懸濁注シリンジ」を同日に発売したと発表した。
 ゴービックは既存の4種混合ワクチン(百日せき、ジフテリア、破傷風、不活化ポリオ混合ワクチン)である「テトラビック皮下注シリンジ」の抗原成分に、ヘモフィルスインフルエンザ菌b型(Hib)の抗原成分を加えた5種混合ワクチンである。
 ゴービックの使用により、必要な定期接種ワクチンの総接種回数が削減され、乳幼児および保護者の負担削減に繋がることが期待されている。
 ゴービックは、阪大微生物病研究会(BIKEN財団)と田辺三菱製薬が共同開発し、2023年3月27日に国内で初めて5種混合ワクチンとして製造販売承認を取得した。
 製造販売元はBIKEN財団、販売元は田辺三菱製薬で、医療機関への情報提供活動は田辺三菱製薬とファイザーが共同で行う。
 ゴービックは、本年4月1日より定期接種が開始される。BIKEN財団、田辺三菱製薬ならびにファイザーは、今後もゴービックの製造と安定供給および情報提供を通して、日本の公衆衛生に更に貢献していく。
 「ゴービック水性懸濁注シリンジ」の製品概要は、次の通り。

◆販売名:ゴービック水性懸濁注シリンジ

◆一般名:沈降精製百日せきジフテリア破傷風不活化ポリオヘモフィルスb型混合ワクチン

◆効能・効果:百日せき、ジフテリア、破傷風、急性灰白髄炎及びインフルエンザ菌b型による感染症の予防

◆用法・用量:初回免疫:小児に通常、1回0.5mLずつを3回、いずれも20日以上の間隔をおいて皮下又は筋肉内に接種する。

◆追加免疫:小児に通常、初回免疫後6か月以上の間隔をおいて、0.5mLを1回皮下又は筋肉内に接種する。

◆包装:シリンジ0.5mL×1本

◆製造販売承認日:2023年3月27日

◆発売日:2024年3月15日

◆製造販売元:阪大微生物病研究会

◆販売元:田辺三菱製薬

◆プロモーション提携:ファイザー

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