大鵬薬品とNTTデータは22日、大鵬薬品が新たに開発したがんを中心とした治療と仕事の両立に関する教育用ポータルサイト「アリルジュ」を、NTTデータが展開する企業向けクラウド型健康管理システム「ヘルスデータバンクを導入している企業およびその社員向けに同日より販売開始すると発表した。
がんの治療と仕事の両立は、第2期がん対策推進基本計画(2012年)で初めて取り上げられ、10年以上たった現在でも社会課題のままとなっている。
大鵬薬品は、抗がん剤を50年以上開発・提供してきた生命関連企業として、がんの治療と仕事の両立支援に取り組んできた。
アリルジュは、その経験やノウハウを社会課題解決のために提供し、がん患者さんやご家族のかけがえのない「いつも」が「いつまでも」続くように寄り添いたいという思いから開発したもの。
NTTデータは、大鵬薬品との協業により、アリルジュを通じて、健康管理に関する領域のみならず予防や治療に関し、より専門性を必要とする領域において、ヘルスデータバンクの導入企業およびその社員に新たな付加価値を提供する。
がんにかかると、治療や身の回りのことだけでなく、仕事を続けることに不安を抱えることがある。がんをはじめとした病気の治療と仕事の両立には本人や人事担当者だけでなく、上司や同僚といった職場メンバーの理解や支援が求められる。
アリルジュは、大鵬薬品がこれまで行ってきた支援内容をもとに、本人の両立ポイントや人事担当者、上司、同僚がどのように支援すると良いかを学べる教育用ポータルサイトで、ヘルスデータバンクを通じて提供され、治療と仕事の両立のあらゆるシーンにおいて、全ての社員に寄り添う。アリルジュの特長は、次の通り。
1、 がんをはじめとした病気にかかった社員(患者本人)の不安軽減につながる
仕事を継続するために必要なポイントをシーンごとに動画で解説し、患者本人がすることのチェックリスト、利用可能な支援制度や支援機関をまとめて提供する。
2、上司はすべきことがわかるため、患者本人を支援できる
上司が支援するためのポイントをシーンごとに動画で解説し、上司としてすることのチェックリストを提供する。同僚向けにもシーンごとの支援ポイント解説動画があり、職場全体での患者本人の両立支援をサポートする。
3、治療と仕事の両立支援の必要性を全社員に教育できる
全社員が治療と仕事の両立支援について正しく理解するためのポイントを動画で解説する。
4、正確ながん情報を全社員に提供できる(coming soon)
がんの治療や両立支援に関する質問に、チャット形式でAIが回答する機能を備える。
5、がん以外の病気についても両立支援のポイントが理解できる
がん以外のメンタルを含む病気に関する両立支援のポイントを動画で解説する。
大鵬薬品とNTTデータは、がんに関する社会課題を解決するために互いの強みを生かして、信頼できる情報やコンテンツを企業およびその社員に、タイムリーに確実に届けていく。