ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス ジャパンは18日、2024年度より獣医学生を支援する「ベーリンガーインゲルハイム 獣医学奨学プログラム」を日本でも正式展開すると発表した。
同プログラムは、獣医学生に対して、主に北米の獣医大学に夏季約3カ月間の留学をサポートするもので、海外の獣医大学の研究室において、実践的なバイオメディカルの研究に触れる機会を提供する。この留学経験により、獣医学生に獣医学サイエンスへの関心を深めると同時に、将来の可能性や選択肢を広げて貰うことを目的としている。
案内や募集は全国17の全ての獣医大学を通じて行い、プログラムに参加する学生の選考と留学に関する支援を行う予定である。
「ベーリンガーインゲルハイム 獣医学奨学プログラム(Boehringer Ingelheim Veterinary Scholars Program:
BIVSP)」は、1989 年に設立された。内容や対象は年々拡充し、現在は、北米の約40の獣医大学が夏季留学を受け入れ、米国、カナダ、フランス、オランダ、ドイツ、西インド諸島など40校以上の獣医大学が学生を送り出すまでに進化している。
これまでに同プログラムを通じて支援した獣医学生は累計4000名以上に上る。同プログラムでは、米国の獣医学生が米国内の別の獣医大学に夏季短期留学するケースも支援している。
日本では、2023年度にパイロットとして初運用し、その結果を踏まえて、2024年度より正式に導入する。
2023年度に日本から米国・コロラド州立大学(Colorado State University)に夏季留学した宮崎大学農学部獣医学科4年の重橋あかりさんは、「海外で学んで新たな世界を知り、日本の獣医療の強みにも改めて気づき、自信が持てるようになった。これが、私にとって一番大きなことであった。これから獣医学生としてさらに学び、5 年生以降は研究室にも正式に配属されたらさらに研究を深めていきたいと思う」と話している。