小野薬品は1日、2023年度中間決算説明会で、本年5月10日に公表した2024年3月期業績予想を上方修正したことを明らかにした。2023年度修正予想は、次の通り(カッコ内は前回予想との増減比)。
売上収益5000億円(250億円増)、営業利益1670億円(140億円増)、税引前利益1690億円(150億円)、当期純利益(親会社所有者帰属分)1260億円(110億円増)。
上方修正理由は、売上収益において、抗悪性腫瘍剤「オプジーボ」の堅調な推移や、糖尿病、慢性心不全および慢性腎不全治療剤「フォシーガ」が前回公表予想比50億円増加の700億円を見込むことに加え、アストラゼネカ社との特許関連訴訟の和解に伴う一時収入170億円を計上。
さらに、円安による為替レートの変更で約60億円上振れしたことなどが、関節機能改善剤「ジョイクル」およびがん悪液質治療薬「エドルミズ」に係る販売権の減損損失54億円をカバーし、前回公表予想に比べ250億円増加の5000億円となったため。