エンハーツの特許係争で米国地裁が損害賠償とロイヤリティ支払い命令判決 第一三共

 第一三共は18日、米国Seagen社と係争中のADC製品「エンハーツ」を巡る特許権侵害訴訟について、17日(現地時間)に米国テキサス州東部地区連邦地方裁判所が、同社よりSeagen社に対して損害賠償とロイヤリティ支払いを命じる一審判決を下したと発表した。
 判決は、4180万ドル(約63億円)の損害賠償額に加え、2022年4月1日から Seagen 社の米国特許 10,808,039 が満了する 2024 年11月4日までのエンハーツの米国売上に対する 8%のロイヤルティの支払を命じるというもの。
 第一三共は、2022年7月19日の判決で決定された「Seagen社に対し4180万ドルの損害賠償の支払い」を命じた判決を不服とし、申立(post-trial motions)を提出していたが、同社の申立が棄却された。一方、弁護士費用に関するSeagen社の請求も棄却された。
 第一三共は、引き続き同社の権利を守るべく、米国連邦巡回区控訴裁判所への控訴を含めてあらゆる法的手段を検討する。
 なお、今回の判決に伴う2024年3月期通期の連結業績への影響については現在精査中であり、確定次第速やかに告知する。

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