枚方市では、2022年度より2025年大阪・関西万博に向けての市独自の取り組みとして、市内全域まるごとをパビリオンと見立てた「ひらかた万博(HIRAKATA EXPO)」を実施している。
「ひらかた万博」は、2025年の大阪・関西万博の開催を契機に、市民、市民団体、企業、大学等、多様な主体とのパートナーシップでまちの魅力向上につながるイベント・事業等の実施や、公民、民民共創による新たなビジネス創出等による地域経済の活性化を目的としたもの。2025年の大阪・関西万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」と関連付けた様々な取り組みを展開している。加えて、大阪・関西万博本会場へ市内企業のブース出展等の支援、市民や事業者等に対する万博協会公式参加型プログラム「TEAM EXPO 2025」への登録支援を行うなど2025年大阪・関西万博とも連動した試みを通じて、市内企業のPRや市民の積極的な参画を促進している。
その一環として、2日に旧枚方信用金庫本店営業部(枚方市岡東町14番36号)にオープンしたのが「ひらしん健康ステーション~健康はしあわせの源~」だ。同ステーションは、「血圧測定」、「血管年齢測定」、「体力測定」やアフラックミラーによる「肌年齢測定」、「In Body測定」(体水分、タンパク質、ミネラル、体脂肪量、筋肉量)、健康をテーマとした各種ミニ講座などによる地域住民の健康増進支援を特徴とする。
「ひらしん健康ステーション」オープンセレモニーでは、2025年大阪・関西万博と枚方万博とのコラボレーションを見据えて、森下竜一2025年日本国際博覧会大阪ヘルスケアパビリオン総合プロデューサー(大阪大学大学院医学系研究科寄付講座教授)が、伏見隆枚方市長、吉野敬昌枚方信用金庫理事長らとテープカットを行った。
始めのあいさつで吉野理事長は、「2025年に団塊の世代(昭和22年から24年生れ)は全員75歳以上になる。団塊の世代が85歳以上になる2035年には、介護認定率は58.9%になると予測されている」と紹介。
その上で、「介護士、看護師、医師が不足し、お金を出しても介護してもらえない時代に備えて、‟自分の体は自分で守る”という思いを込めて健康ステーションをスタートさせた。地域の皆さんの健康増進を支援していきたい」と抱負を述べた。
一方、伏見市長は来賓の挨拶の中で、「枚方市の人口は現在40万人を切っており、その内高齢者人口は12万人に上る。まだまだ高齢化は進んでいくものと予測され、市民の健康増進、健康寿命の延伸が大きな課題になっている」と指摘。
「こうした中、ひらしん健康ステーションの取り組みは素晴らしく、枚方市の保健士などの専門職が協力し、同ステーションとともに枚方市民の健康増進を図っていきたい」と訴求した。