三菱ケミカルグループは28日、同グループの三菱ケミカルが保有するクオリカプス(奈良県)の全株式をフランスのロケット社に譲渡する株式譲渡契約を、同日、締結したと発表した。株式譲渡の時期は、本年10~12月を目指している。
同グループは、経営方針「Forging the future 未来を拓く」に基づき、グローバルな主要トレンドを踏まえた注力市場をターゲットに、市場の成長性・競争力・サステナビリティにフォーカスしたポートフォリオ運営を推進している。
クオリカプスが培ってきたハードカプセルおよび医薬品関連機器の事業は、今後も一定の需要伸長が期待されており、ベストオーナーのもとで持続的に発展し、事業を成長させていくことが最善であると考え、今回の株式譲渡を決定したもの。
クオリカプスは、 三菱ケミカルの100%子会社で資本金は10億円。連結売上高275億円(2023年3月期)、連結従業員数1437名(2023年3月時点)。事業内容は、ハードゼラチンカプセルおよびHPMCカプセルの製造販売、錠剤印刷機・外観検査機など医薬品関連機器の製造販売。