オプジーボと化学療法の併用療法 術後補助療法の胃がん・食道胃接合部がんP3試験で未達 小野薬品

 小野薬品は23日、オプジーボと化学療法の併用療法について、術後補助療法における胃がんまたは食道胃接合部がんを対象としたP3試験(ATTRACTION-5試験)で、無再発生存期間(RFS)の有意な延長が示されなかったと発表した。
 治癒切除後の病理的分類Ⅲ期(pStage Ⅲ)の胃がんまたは食道胃接合部がん患者を対象としたオプジーボと化学療法の併用による術後補助療法をプラセボと化学療法の併用による術後補助療法と評価したATTRACTION-5試験の最終解析において、主要評価項目である独立画像判定委員会(IRRC)の評価による無再発生存期間(RFS)の有意な延長が示されなかった。
 ATTRACTION-5試験は、日本、韓国、台湾および中国で治癒切除後のpStage Ⅲの胃がんまたは食道胃接合部がん患者を対象にオプジーボと化学療法(テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム:S-1単独投与を最長1年間、もしくはオキサリプラチンとカペシタビンの併用療法:CapeOXを最長6カ月間)の併用による術後補助療法を、プラセボと化学療法(S-1単独投与もしくはCapeOX)の併用による術後補助療法と比較評価した多施設共同無作為化二重盲検P3床試験である。
 同試験では、オプジーボ 360mgまたはプラセボを3週間間隔で最長1年間、化学療法と併用投与した。主要評価項目は、IRRCの評価によるRFS。副次評価項目は、実施医療機関の医師判定に基づくRFSおよび全生存期間(OS)。

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