第一三共は19日、トータルケアエコシステムの構築に向けて多業種のパートナー企業とプロジェクトを開始したと発表した。同プロジェクトは、「一人ひとりに寄り添ったシームレスなHealthcare as a Service1」の実現を目指すもの。
トータルケアエコシステムは、患者や生活者一人ひとりの困りごとを解決してWell-Beingを実現することを目的としている。健康・医療領域の企業・団体やデータプロバイダー・IT 企業等が協働し、健康促進~予防~治療~予後ケアにわたるトータルケアを創出し、提供する。Healthcare as a Serviceでは、多様なデータや先進技術を活用し、一人ひとりに寄り添った最適な健康・医療サービスを提供する。
近年、デジタルテクノロジーの進展により、健康・医療分野の課題へのアプローチは多業種の企業にとって事業機会となっている。だが、個人の健康・医療データは分散しており、個別最適化されたソリューションを創出し提供するには、これらのデータの統合が重要となる。
第一三共は、第5期中期経営計画において、トータルケアプラットフォームを軸としたデータの統合・活用を通じて、一人ひとりに寄り添ったシームレスなトータルケアを提供することを目指している。同プロジェクトの開始は、第一三共が目指すHealthcare as a Serviceへの大きな一歩となる。
トータルケアエコシステムの構築に向けたプロジェクトのパートナー企業と役割は次の通り。
◆グーグル合同会社 グーグル・クラウド・ジャパン合同会社:Google のウェアラブルデバイスと当該デバイスから得られるバイタルデータの活用、IT基盤として高い性能、利便性、セキュリティをもつGoogle Cloud のサービスを活用したデータ連携・解析等
◆エクサウィザーズ:AIプラットフォームを用いた健康課題を解決するサービス開発・データ活用等
◆デロイト トーマツ、ファイナンシャルアドバイザリー合同会社:多様な業界の知見を活かしたトータルケアエコシステムの全体像の管理・構築に係る助言、社会的インパクトの評価等
第一三共では、今後、パートナー企業を拡大していく予定で、同プロジェクトを通じて、各社の技術及びノウハウを活用し、個人の健康促進から、予防、治療、予後のケアにわたるトータルケアエコシステムの構築に向けて取り組んでいく。